相続手続きに必要な戸籍の集め方｜行政書士戸田

こんにちわ。行政書士　戸田事務所です。

 

今回は、相続手続きに必要な戸籍の収集について書いてみます。

戸籍、どこから取り寄せるのかはご存じですよね？

 

・・・そうです、市町村役場から取り寄せます。

 

相続手続きに必要な戸籍の集め方は、大まかに言って次のとおりの手順です。

 

１．被相続人（亡くなった方）の、生まれてから亡くなるまでの戸籍を全て取り寄せる。

２．取り寄せた戸籍を読み、だれが相続人になるか確定する。

３．相続人全員の戸籍を取り寄せる。

 

言葉にするとこれだけですが・・・

 

実際は、かなり手間のかかる作業になる事が多いのです。

 

まず、被相続人の戸籍は、その方が生まれてから亡くなるまでの全ての戸籍が必要になります。

被相続人が同じ市町村で生まれて亡くなった場合は、一か所の役所で全ての戸籍が取得できますが、結婚や転籍などで戸籍が移動している場合、それぞれの市町村から戸籍を取得します。

近くの市町村ならすぐ集まるかもしれませんが、遠く離れた市町村であったりすると、郵送などでの取得になります。

これには手間と時間がかかります。

申請する書類を書くのはもちろん、返信用封筒と申請書、手数料となる定額小為替などを入れた封筒を出して請求するのですが、返信用封筒が戻ってくるまでには大体一週間から十日かかります。

それも一回で終わればいいですが、他の市町村にも戸籍が残っていれば、同じ手順で戸籍を取り寄せる必要があります。

被相続人の戸籍が揃ったら、戸籍を読み取り誰が相続人になるかを確定します。

そして相続人全員分の戸籍を取り寄せるのですが、これを慣れない方がやると戸籍集めだけで一ヶ月くらいかかります。人によってはもっと時間が必要な事もあるでしょう。

 

そうこうしているうちに、相続放棄の期限（三か月）が迫ってきたり、相続税の支払い期限（十か月）が迫ってきたりします。

慣れない相続手続きは、とにかく時間がかかります。

ご自身で始めると決めた時は腹を据えて取り組んでください。

 

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